皆さん、どのように受け取られたでしょうか?
私は愛媛県に対して、というより
「愛媛サポーターに向けて発せられたJからのメッセージ」
と感じました。
というのも以前から感じていたのですが、このスタジアム問題に関しては最初から愛媛サポーターの間でも諦めムードが漂っているんじゃないかと思うんです。
その主な理由は下記の3つです。
1.ニンスタでいいじゃない
ニンスタで妥協できるサポしかニンスタには通えない、ということなのかもしれません。しかし、その数に「底」はありません。フロントがどんなに経営努力を積み重ねても、成績がどんなに上向こうともその数は年々徐々に減っていくしかないというのが現実です。
2.県や市にそんな予算あるわけない
なぜ地方自治体にお金が無いのでしょう?
一つ目の理由は税収が少ないからです。しかし、自治体の予算は家庭の財布とは違います。景気が悪く、収入が減ったから支出を抑える。家計では当たり前の話ですが、自治体の予算の話になると、答えは違ってきます。
自治体の予算の場合は支出を抑えても収入は基本的に増えません。収入(税収)を増やすためには借金をしてでも支出(予算)を増やさなければならないのです。
マスコミの印象操作によって「公共工事=悪」というネガティブなイメージが植えつけられてしまいました。しかし、景気が悪いときに自治体は積極的に公共工事を発注しなければならないのです。
二つ目の理由は国から貰えるお金が減ったためです。
国からお金をもらってくるのは愛媛県と国会議員の仕事です。
愛媛に国から流れてくるお金が少ないのは愛媛県と国会議員の努力が足りないからなのです。
ろくに仕事をしなくても必ず当選する保守王国であるというのが原因かもしれませんね。(まれに落選する先生もいらっしゃるみたいですが・・・)
三つ目の理由はまだまだ使い方を間違えている、という点ですが、これについては割愛します。
3.せめて動員が・・・
「毎試合5000人ぐらいは集まるようにならないと・・・」という話をサポーターからも良く聞きます。
残念ながらニンスタのレベルのアクセスと周辺人口で平均5000人以上も集めているクラブはありません。
つまりあそこにスタジアムがある限り、常時5000人を集めるのは不可能という結論は既に出ているのです。
現在、急ピッチで工事が進んでいる外環状線が完成すれば渋滞が解消される、という話もありますが、外環状線は南環状線の渋滞こそ緩和するかもしれませんが、国道33号線の慢性的な渋滞は解消するものではありません。
現在の松山IC出口の交差点の交通量が増加するのは間違いないので更に悪化することが容易に予想できます。松山ICから東へ外環状線が延びるのはまだまだ先の話です。
ホームゲームに友人を誘ったときに断られる理由で一番多いのは
「遠いからいやだ」 なのです。
チームは大声で「スタジアムが欲しい!」と言えません。
しかし、サポーターならばその声にならない叫びを無視するのはそろそろやめませんか?
「どうせ無理」「誰かがなんとかするだろ」「面倒くさい」
目の前の試合に一喜一憂して・・・
負けた日には愚痴を言いながらビールを飲んで、たまに勝ったら喜んで・・・
それで人生は幸せです。私も本音はそれだけで十分です。
しかし、それだけでは10年後にクラブが無くなっている危険があるのです。
「Jにいられなくなる」
Jリーグの今回のダメだしは決して恫喝ではありません。
別にJリーグにとっては愛媛FCがJFLに降格しようが解散しようが、実際はどうでも良い話なのです。J2は22チームで満席ですし、J3はどんなに待ってもできません。
そして現在、Jを目指しているクラブで愛媛FCよりJリーグに期待されているクラブは他にいくらでもあるのです。
なんとかせないかんぞなもし!
と思いませんか?
私が今まで行ったスタジアムで最高なのはどこか?と聞かれればユアスタと答えます。
しかし、鳥栖スタ(ベアスタ)も西日本最高のスタジアムでしょう。
そこで改めて鳥栖スタを徹底的に検証してみます。
○サイドスタンド、バクスタ、メインそれぞれが独立した構造になっている点
ユアスタやフクアリのようにグルッとスタンドがピッチを取り囲む構造がドイツとかでも良く見られますが、個人的な好みではこういうそれぞれのスタンドが独立した構造の方が好きです。
またこの構造だと外部からの「隙間」を演出することになり、「チラッと中の熱気が漏れる」という構造はスタンドの外観がもつ隠された集客力といえます。
またこの構造だと空気が流れやすいため、芝の育成にも良いんだそうです。
鳥栖スタは芝の下が凝った構造になっていて芝の養生を最優先にしたシステムになっていますが、いつでもベストコンディションのピッチはこの「空気が流れる構造」に寄るところもあるそうです。
○駅から絶妙な距離感。
駅に隣接と言っても歩いて1分とかは逆にスムーズな客の導線を考えると実は逆効果で、駅から徒歩5分~20分というのがベストな立地です。
またインターからも絶妙な距離感ですね。
○サッカー好きが考えたゴール裏
フクアリはサポの意見で全て個別席になったそうですが、鳥栖のゴール裏は立ち見が前提のコンクリートを打ちっぱなしにしたシンプルなものです。
また高さも傾斜があって、そのため安全上の建設基準をクリアするために手すりが備えられていますが、抜群に見やすいゴール裏と言えるでしょう。
なぜコンクリートなのかというとゴール裏は立って飛び跳ねることを想定して作られているからなのです。
最近、イングランドでは安全の問題のため座って応援しないさい、ということになってますが、
「バンディエラなら立って応援しろ!」というこの鳥栖の設計がすごく好きです。
他にも長所をあげればキリが無いのですが、ここからはあえてダメだしです。
×部分的に見づらいメインスタンド
スタンドがきっちり長方形でまっすぐになっているため、メインスタンドのコーナー付近に座ると反対側のコーナー付近が見づらくなります。真ん中付近のちょっと背が高い座っている人の頭が邪魔だったりします。
他の球技専用スタジアムではゆるやかな弧を描いているので、こうした死角はできにくいのですが、鳥栖スタは直線で構成されているので座る席によっては見づらい箇所があります。実際、弧を描いた構造と直線の構造ではどれぐらいコストが変わってくるのか知りませんが、せめてメインスタンドだけでも弧を描いた構造にして欲しかったものです。
×個別席が・・・
カップホルダーが無いとか背もたれが無いのは許せても、席自体が小さいく前後の幅も狭いです。私のようなちょいメタボが座ると隣の席にはみ出します。
またシートが横一列、同じステーに固定されているので同じ並びの人が座ったりすると振動が伝わってくるのも×ですね。多少座席数を減らしてでももう少しゆったりと座れる独立して固定されたシートにすべきかと思います。
×全体的に・・・
やはりギリギリまで予算を削り取った苦労が伺えます。
しかしながら予算を極限まで減らした反面、耐久性を犠牲にしてるんじゃないかな?という部分が見えます。
例えばそこはタイルで仕上げるだろう、というところもモルタルで済ませているため、既に劣化が始まってたりといった部分。
また維持費も少ないのか、塗装が全体邸に色あせてきてたり、錆びてしまっている箇所もあります。
仕方ないといえば仕方ないのですが、最初の建設費を安く抑えたがために、将来的な補修費が余計にかかりそうな気がします。
固定席2万1000確保
愛媛国体県準備委員会 改修概要を公表
2017年開催の愛媛国体の県準備委員会(委員長・加戸守行知事)は25日までに、メーン会場となる県総合運動公園の改修基本設計の概要を明らかにした。開閉会式と陸上競技を行なうニンジニアスタジアムは、約2万1千の固定席を確保し、大型電光掲示板などを設置する。
同スタジアムは、国体基準やJリーグ1部基準を満たすため
・バックスタンド・サイドスタンドの全芝生席を個席とベンチ席に改築
・メーンスタンドに約3千席をカバーする屋根を設置
・陸上競技のトラックを8から9レーンに増設
なども実施する。
このほか補助陸上競技場トラックの8レーン化んども行なう。10年度から実施設計に入り、11年度着工。15年度に整備完了の予定。事業費は約100億円。
改修期間中の愛媛FCホームゲームへの影響について、同準備室は「極力支障がないいように時期を選んで行ないたい」としている。
愛媛国体の会場については、新たにソフトボール競技を八幡浜市を中心に5市で分散開催することを決定。開催地選択競技はトライアスロンとなぎなたからなぎなたを選択する。隔年実施競技は軟式野球と銃剣道。
2017年の愛媛国体開催に向けた準備委員会が開かれ、ニンジニアスタジアムなどの改修方針などが報告されました。
県庁で開かれた準備委員会には加戸知事などおよそ40人の委員が出席し、2017年の愛媛国体で実施される競技や開催地について話し合われました。委員会では開会式など4種目の競技が行われる県総合運動公園について、およそ100億円をかけ2015年度末までに改修を終えることが報告されました。このうち、陸上競技の会場となるニンジニアスタジアムはトラックを2レーン増設する他、芝生席をすべて個席にし、大型電光掲示盤を設置します。これにより今後、Jリーグ・J1の試合も開催可能になるということです。一方で、水泳や馬術など5つの競技については開催地が未定となっていて、委員会では他県での開催を視野に調査研究していくことにしています。
そーす
http://ncs2.rnb.co.jp/news/detail.php?recid=12611074
サッカースタジアムの話をすると
「費用対効果は?」とか「予算が無い」とか「せめて観客が5千人くらいはいかないと」とおっしゃられる方々へ。
100億かけて国体をやって、
いったい何が残りますか?
現状でもJリーグで最悪という見づらい観客席を更にピッチから遠くして「改修」とかって、いったい何パーセントの県民が理解できる話ですか?
私はこの改修案に断固として反対します。
下野新聞
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100205/279131
宇都宮市の競馬場跡地などで県が計画する「総合スポーツゾーン」構想で、県議会最大会派・自民党議員会の検討部会は5日、県が計画する陸上競技場兼サッカー場整備を見直し、サッカー専用競技場に変更するよう求める方針を決めた。同議員会は来週にも開く議員総会で了承を受け、福田富一知事に提言書を提出する。提言を受けて県は10年度、サッカー専用競技場整備についても検討にする見通しだ。
同構想で県は2009年6月、陸上の国際大会やJリーグ公式戦が開催可能な2万人収容規模の陸上競技場兼サッカー場と、バスケットボールコート4面とサブアリーナを備えた5千人規模の体育館整備の計画素案を示した。
これに対し同部会は、約2年にわたり民間業者などからの聞き取りを実施。さいたま市、仙台市のサッカー場視察などもして、公費負担を抑制するための民間活力を活用する整備手法を独自に検討してきた。
その結果、ゾーン全体で収益性のある施設整備を行うためには陸上競技場とサッカー場は分離して整備すべきだと結論づけた。集客力のあるサッカー専用競技場には民間資本の参入が見込まれ、陸上競技場など他施設との相乗効果で、県側のゾーン全体の建設費負担軽減や運営経費抑制ができるとみている。
陸上競技場は新設か既存施設の改修を行うよう求める。老朽化が進む県体育館はバスケットボール、アイスホッケー、自転車競技の県内3プロスポーツが利用できる施設へと整備する必要性を指摘。併せて野球場の整備も検討するよう提言する。
施設規模はサッカー専用競技場を3万人、体育館を8千人とするなどの意見も出ているが、提言書には明示せず県の対応を見守る方針だ。
県は10年度、ゾーン全体の整備構想を策定する前段として、民間活力の活用がどの程度可能かなどの調査を行う。現在は陸上競技場兼サッカー場の整備を前提としているが、自民党議員会が提言書を提出すれば、サッカー専用競技場も検討項目に加える見通しだ。
メインスタンドの住人です。
どうぞよろしう。
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