多田という男。

今年入った選手の中でもっとも好印象。
正直、キックオフフェスタで見た第一印象は
「プライドが高く、クールでつきあいづらそうなタイプか？」
と思ったのですが、実際、練習とか見てみると、まるっきり違う。
やんちゃでたまにオバカなこともしてるけど、実は人一倍優しい。
川北師匠やカミマールとはまた違うタイプの「いい人」。

そんなタダッチ（勝手にネーミング）に感心したお話。

ＴＭの時にタクマが

「イトーちゃん、今のはもっと中へ絞って取りに来ないと。」

イトーちゃんとしては前にスペースがあったのでライン際に広がってパスをもらいたかったみたい。
相手のコンディションが今ひとつだったことを考えれば、ワイドに開いてカウンターに繋げようというイトーちゃんの判断も正しく、トップでの試合を想定して確実にビルドアップすることを考えたタクマの意見も正しいと思いました。

で、イトーちゃんは素直ないい子なのでタクマのアドバイスに納得していたのですが、それに対して後ろから異議を唱える男が。

それがＧＫに入ってたタダッチ。

「タクマさん、今のは外でもらったほうがいいんじゃない？」

と試合中、ちょっとした話し合いが始まる。

こういう一つ一つのプレイについて、疑問に感じることは自分に直接関係なくても、納得いくまで話し合う。
話し合いの内容はあまり聞き取れなかったのですが、決して感情的な感じでは無く、ものの、２言、３言でその場は終わったのですが、実はこういうシーンってウチの練習やＴＭではあまり見られないシーンです。
割りと無口な選手が多いので・・・。

そんなやりとりにタダッチのプロ意識の高さを改めて感じました。

居残りでクロスに対応する練習を繰り返していた川北師匠につきあってＦＷの役を買って出て最後までつきあったり、沈みがちな場を盛り上げようと、すすんでふざけてみたり。
ブログを読めばお分かりの通り、空気が読めて意外に頭が良く、明るい。
性格的にはエゴやんに似てるでしょうか。
そしてピッチに立てば後方から大声で味方に激をとばし、ピンチには果敢に飛び出し、攻撃的ＧＫ。
プレイ的にはケイスケに少し似てるかな？

そんなわけで結果には触れませんが、水戸戦。
タダッチの愛媛ＦＣ初先発を心から嬉しく思います。

次はホームで待っているよ！