まさに風神

意外に見落とされがちですが、現代のサッカーにおいて速さは技術に勝る。
Ｃロナウドもカカも日本のマスメディアではその卓越した「技術」ばかりにスポットライトをあてたがるのですが、実際、彼らのもっと優れた武器は「スピード」。正確に言うとトップスピードで一流の技術が発揮できることがすごいのだけれど、その技術もまずはスピードありきです。
ヨーロッパから帰国した高原選手は「選手として何が欲しいか？」という質問に対し「スピード」と即答しています。
どんなに卓越した守備の技術があって、圧倒的なフィジカルの強さがあるＤＦでも「追いつけないスピード」の前には守りきれない。
また「スピード」ばかりは持って生まれたものがあり、練習で身につけれるレベルには限界があります。

「愛媛の風神、江後賢一」

湘南戦のパフォーマンスはそんなことを改めて再認識させてもらった試合でした。
試合の結果は勝ち点２を逃したと言えますが、この日を含め、今年のエゴやんは以前の「速いだけの選手」から「スピードがあってテクニックがある選手」に脱皮しつつあります。
ゴールシーンはもちろん、左サイドを切り裂き、正確なクロスを何本も供給し、攻から守の切換も速く、1人だけ違う次元の時間でプレイしているように見えます。
いつでも冷静でタフなハートを持っている選手ですが、前半のアジエルを１対１で止めたシーンは一流選手の持つ「研ぎ澄まされた気迫」を感じました。
（気のせいかもしれませんが、あれからしばらくアジエル選手があまり積極的に仕掛けてこなかった気もします。）

私たちの待ち望んでいる「救世主」。
エゴやんは確実に一歩近づいています。

次は中３日で古巣、甲府。
第１クールのアウェイは怪我のため帯同できませんでした。

「怪我で控えの連中としばらく練習してたんですけど、やっぱあいつらも試合に出たいんですよね。」

優しいエゴやんらしい言葉ですが、甲府に行けず、悔しい思いをエゴやんもしたはず。
この今、ノリにノッテいる男ならその思いをニンスタで爆発させてくれる。
そんな予感を感じました。


ｐｓ：ちなみに岐阜戦の前に私がプレゼントした熊野速玉神社のヤタガラスのお守りの御利益もひょっとして・・・いやなんでもないですｗ。

でも同じお守りがあと２個あまっているんすよね。誰に渡しましょうか？